四半世紀を超える歳月、誰にも頼まれず、
曲を書き続けた理由。
📷[画像/動画]倉本美津留氏プロフィール写真制作風景写真
もし、あなたは四半世紀を超える歳月、誰にも評価されない作品を
作り続けることができるでしょうか。
締め切りもない。
依頼もない。
報酬もない。
完成する保証さえない。
それでもずっと、新しい作品を生み出し続けることができるでしょうか。
それは、才能の問題ではありません。
情熱だけでも続きません。
「信じる力」がなければ、四半世紀を超える時間は歩み続けられないのです。
倉本美津留は、長年テレビという世界で、人を笑わせ、人を驚かせ、
人の心を動かす番組をつくり続けてきました。
新しい企画を考え、数え切れないアイデアを形にし、
多くのヒット番組を生み出してきたクリエイターです。
けれど、その華やかな仕事とは別に、誰にも知られることなく続けていた、
もう一つの創作がありました。
金子みすゞの詩に、曲をつけること。
仕事ではありません。
趣味という言葉でも説明できません。
ましてや、ビジネスでもありません。
それは、自分自身への問いかけでした。
なぜ、人は違いを受け入れられないのだろう。
なぜ、人は争うのだろう。
なぜ、人は孤独になるのだろう。
テレビの最前線で時代を見つめ続ける中で、その問いは年々大きくなっていきました。
世の中は便利になりました。
情報はあふれています。
世界中の出来事を、リアルタイムで知ることができます。
それなのに、人の心は以前より近づいたのでしょうか。
SNS には言葉があふれています。
しかし、その言葉が人を傷つけることも少なくありません。
正しさを主張する声は増えました。
けれど、違いを認める余裕は少しずつ失われているようにも見えました。
そんな時、倉本は何度も、一人の詩人の言葉へ帰っていきます。
「みんなちがって、みんないい。」
誰もが知っているこの言葉。
しかし、その本当の意味を、私たちはどれほど受け止めてきたでしょうか。
それは、「みんな仲良くしましょう」という優しい標語ではありません。
違うままでいい。
違うからこそ、お互いを必要とする。
違うからこそ、新しい世界が生まれる。
そのことを、100 年前に静かに語っていたのが、金子みすゞでした。
倉本は、この言葉に何度も救われました。
そして、ある日、こう思ったのです。
「読むだけでは、もったいない。」
もっと多くの人へ届ける方法はないだろうか。
子どもたちへ。
若い世代へ。
日本を知らない海外の人たちへ。
その答えが、音楽でした。
音楽は、不思議な表現です。
📷 [画像/動画] 楽曲制作中の音源・映像(試聴クリップ)
言葉が分からなくても、涙があふれることがあります。
歌詞を理解できなくても、心が震えることがあります。
音楽には、人種も、国境も、宗教もありません。
だから倉本は、金子みすゞの詩を歌にしました。
一篇。
また一篇。
春が過ぎても。
夏が来ても。
秋が深まっても。
冬が訪れても。
その歩みは止まりませんでした。
一年が十年になり、十年が二十五年になりました。
気がつけば、512 編にのぼる詩のおおくに、新しい命が吹き込まれていました。
その一つひとつと向き合ってきた歳月は、やがて一つの信頼につながります。
金子みすゞの著作管理を行う JULA 出版局から、正式な許諾をいただくまでになったのです。
誰かに頼まれて始めたことではありません。
それでも、その積み重ねが、確かな土台になりました。
売れると思ったからでもありません。
ただ一つ。
「この歌は、いつか必要になる。」
その確信だけが、四半世紀を超える歳月を支えてきました。
倉本美津留 四半世紀の軌跡
| 年 | 四半世紀の軌跡 |
|---|---|
| 1999 | 金子みすゞの詩と出会い、最初の曲を書く |
| 2017 | 50曲完成 |
| 2020 | 世界観が固まる |
| 2025 | 新たな仲間との出会い |
| 2026 | THE MEETSLES始動 |
| 2026.8.15 | クラウドファンディング開始 |
倉本美津留が四半世紀を超える歳月にわたり守り続けてきたものは、音楽ではありません。
「人は、違いを認め合える。」
その希望でした。
だから、このアルバムは懐かしい名曲集ではありません。
金子みすゞの詩にメロディを付けた作品集でもありません。
100年前から受け継がれてきた一つの願いを、
次の100年へ届けるための、新しい出発点です。
このプロジェクトは、一人の天才が世界を変える物語ではありません。
一人の信念が、少しずつ仲間を増やし、その仲間がさらに未来を動かしていく物語です。
その最初の四半世紀を歩いたのが、倉本美津留でした。
そして、ここから先の物語は、一人では歩けません。
音楽を完成させることが目的ではないからです。
その想いを、未来へ受け継いでいくことこそが、本当の目的だからです。
私たちは今、その新しい一歩を踏み出そうとしています。
この四半世紀を超える歳月を知っていただいたあなたなら、きっと分かっていただけるはずです。
これは、一人のクリエイターの夢ではありません。
人から人へ。
言葉から音楽へ。
音楽から未来へ。
その願いを受け継いでいく、壮大なリレーの始まりなのです。